10月のキモノ姿・・・

2008年10月24日

10月の末とはいえ、まだまだ日中は気温が高く日々が続いてる熊本ですが、それでも暦(こよみ)は待ってくれなくて、キモノの季節は進んでいきます。季節感を楽しむのも、キモノの醍醐味です。以前、熊日に掲載しました10月の「きもの歳時記」をご紹介いたします・・・(今年は気温が高いので、半月~ひと月ぐらい季節が遅れて来るようなきがします。)

秋の着物の装い〈10月)

十月に入りますと、本格的に衣替え。袷(あわせ)の着物シーズンの到来です。一年を通して気候も安定し過ごし易いので、普段のおしゃれの場から、あらたまった席まで、広範囲に着物が愉しめる季節です。

小紋や紬等の普段着や色無地・付下げ訪問着等の略礼装の場合は、色合いや柄行きで季節感を表現することが一つのポイ
ントです。

色合いでは臙脂(えんじ)蘇芳(すおう)柿色等の赤色系や朽葉色(くちばいろ)等の黄茶系、鶯色(うぐいすいろ)等の濃緑系、鉄納戸色(てつなんどいろ)等の濃紺系など、深みが有る色合わせを帯や帯締め、帯揚げに取り入れる事もお勧めします。また、着物や帯には秋の草花をあしらった柄が多々有りますので、この時期こそ積極的にお着用下さい。 

なお、ご婚礼などでの紋付正装の場合は、季節よりも格式を重んじて、吉祥模様の梅、菊、竹、蘭、松、橘、牡丹などの草花でも季節の関わることなく、安心してお召しいただけます。

            (きもの銀染・河野景治)





Posted by 銀染(TVCM) at 02:32│Comments(0)
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。